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名前 由義寺跡(ゆげでらあと)
分類 史跡
画像
指定文化財 国指定文化財
解説  由義寺は、奈良時代の終わりに活躍した僧・道鏡の故郷である弓削の地に、称徳天皇が建立を進めたと『続日本紀』の宝亀元年(770)の条にあります。しかし、建物などは残っておらず、長らく幻のお寺でした。
 平成29年(2017)2月に、曙川南土地区画整理事業に伴う発掘調査で、大量の瓦と、正方形の基壇の存在が見つかりました。
 基壇は一辺約20mに及び、平城京に建立された大安寺の塔の基壇に匹敵し、諸国に建てられた国分寺の七重塔の基壇の規模をしのぐことから、七重塔が建てられていた可能性があります。
 さらに、見つかった瓦は、官寺である東大寺や興福寺と関連性があることから、国家が塔の建立を行ったことがわかりました。
 由義寺は、弓削氏の氏寺であった弓削寺を由義宮や西京の造営に合わせて、改称・発展させたと考えられますが、称徳天皇の死去により、西京の造営は中止となったようです。

 奈良時代の歴史を知ることができる重要な遺跡として、平成30年(2018)2月13日に国の指定史跡になりました。
種類 遺跡
時代 奈良時代
関連する文化財 由義神社
場所 D地区
所在地 八尾市東弓削3丁目
地図